「プロ志望高校生合同練習会」が29日、甲子園球場で開催された。新型コロナウイルス感染拡大のため、公式戦が少なかった高校3年生のアピールの場としてNPBと日本高野連が協力して東西の2カ所で開催。1日目はプロを目指す西日本地区77人の球児が集まった。

Aチーム40人は白、Bチーム37人は紺の背番号入りユニホームを着用。快晴の聖地でフリー打撃やシートノックが行われた。甲子園交流試合にも出場した中京大中京(愛知)中山礼都(らいと)内野手は木製バットで広角に打ち分け「スカウトの方がいらっしゃるし、独特な雰囲気。小さいころからの夢をかなえるために参加した」と汗をぬぐった。

甲子園出場経験のない球児も多く、スタンドでは12球団から83人、大学・社会人・独立リーグから10人のスカウトが目を光らせた。ソフトバンク城島健司球団会長付特別アドバイザー(44)は、昨年12月の就任後初の高校生視察で「(リストに入っていない)想像以上の選手も何人かいた」と印象に残った選手をスカウト陣に伝えた。2日目の30日はシート打撃が組み込まれ、球児たちはより実戦的な練習でアピールを狙う。【石橋隆雄】