福岡大大濠の最速153キロ右腕、山下舜平大(しゅんぺいた)が、シート打撃で150キロを計測した。

1人目の神村学園(鹿児島)桑原秀侍投手への3球目の高め直球が150キロ。打者5人と対戦し1安打3奪三振、1四球。カーブと直球の2球種で、18球中11球が直球で、すべて145キロ以上だった。「気持ちよく投げられた。三振3つはカーブに助けられた」と初めての甲子園のマウンドを振り返った。

5人目の打者には大学生が登場。この組に入っていた米子東(鳥取)の岡本大翔内野手が左手首痛のため、打席に入ることを取りやめたため、スタッフとして手伝いにきていた同志社大・杉森圭輔捕手(2年=敦賀気比)が入った。山下は事前に大学生が出てくることは知らされていなかった。「いや…。出てきてびっくりしました。やっぱり3ボール1ストライクになって、真っすぐに張られていて、やっぱり、まだまだだなと思いました」と、148キロの内角直球を左翼へはじき返されたことを反省した。

進路は高卒でプロ1本。「アピールする場があればアピールするもんだと思っていました」とドラフト1位候補という世間の声に安心することなく、積極的に合同練習会へ参加。12球団スカウトの前で、しっかりとその存在を見せつけた。