秋季東北地区高校野球福島県大会の組み合わせ抽選会が4日、いわき市内で行われた。
予選通過校に特別枠の聖光学院、磐城を加えた25校で争う。昨秋3位で東北大会に進出しセンバツ21世紀枠に選ばれた磐城は、いわき光洋と対戦する。
いわき光洋・紺野勇樹監督(38)がくじを引いた瞬間、目の前にいた抽選係の渡辺純監督(39)は思わず「バカッ」と漏らした。3月まで指揮をとった前任校との対決に「まさかと思った」と苦笑い。とはいえ元教え子たちにも容赦はしない。新チームには「甲子園を知っているのはこの子らだけ。百聞は一見にしかずですから」と経験に期待。そして「21世紀枠で行っちゃったんで、次は上を目指すしかない」と今度は自力での甲子園を目指す。
甲子園交流試合でフル出場の首藤瑛太三塁手(2年)は、2回無死満塁で併殺打。「自分に足りないものを気付かせてもらった。これからの磐城も強いんだと証明する大切な戦い」と県大会を見据える。途中出場の今野颯良二塁手(2年)は「いい試合はできたけど勝てなかった。僕らの代で絶対に勝ちたい」。代打で最後の打者となった柳沢諄外野手(2年)は「悔いが残る。忘れ物をとりに帰りたい」と全員が糧にした。
新主将の佐藤綾哉投手(2年)は3回からブルペンで準備も出番はなかった。本調子でなくてもマウンドを守り続けたエース沖政宗(3年)の姿に、「背中で『今度はお前がここに立て』と語ってくれた」と、誰よりも強い聖地への思いを胸に、新たなスタートを切る。【野上伸悟】
○…磐城の選手時代は、いわき光洋の紺野監督が4番で、磐城・渡辺監督がエースという間柄。4月に白河から転任し、親友から引き継いだチームを育てながら、いわき支部予選を敗者復活で勝ち上がった。「発展途上のチーム。苦しい組み合わせの方が成長につながる」と因縁対決を歓迎。「しぶとく1点1点積み重ねて、接戦をものにできれば」と勝利をもくろむ。

