中日石川翔を兄に持つ青藍泰斗(栃木)の石川慧亮外野手が、アピールに成功した。

プロ志望の3年生のために東京ドームで行われた「プロ志望高校生合同練習会」に参加。「自分のアピールポイントは強いスイングなので、それをスカウトの人に見てもらいたかった」とNPB51人、アマチュア9人のスカウトの前で、自慢の長打力を発揮。フリー打撃では木製バットで参加選手最多タイの2本の柵越えを放った。

対抗心を燃やし続けてきた。兄が17年にドラフト2位指名を受けた際も「悔しい気持ちになった」と率直に明かす。負けたくない一心でバットを振り続け、高校通算22本塁打のスラッガーへと成長。追いつき、追い越すために、夏休み返上で準備をしてきた。2日前に兄からの「力を抜いて自分らしくやれ」というエールを胸に鋭い打球を連発。「自分の力は全部出し切れました」とうなずいた。

最終日の6日には、実戦形式のシート打撃が予定されている。同じくプロ志望の投手を打ち、まだまだアピールを続けていく決意。「早く兄と同じ舞台に立って、対戦できるようにこれから頑張っていきたい」。目標達成のために闘志を燃やした。【湯本勝大】

▽ソフトバンク永井編成育成本部長兼スカウト育成部長(プロ入りの)「チャンスはある。スイングは速かった」