今夏の県独自大会4強の須賀川が、同準優勝の光南に雪辱した。エースのサイド右腕・樽川茉広(2年)が打たせて取る投球で、9安打4失点の完投勝ち。打っては背番号10の4番荻原直希外野手(1年)が4安打4打点の大暴れ。夏の準決勝でも敗れ、公式戦2連敗中の宿敵・光南から5年ぶりの白星を挙げた。
背番号1が踏ん張った。樽川は6回まで毎回得点圏に走者を置くが“千代先輩直伝ツーシーム”で4失点にまとめた。右打者には内角に食い込み、左打者には外角へ逃げるように制球。変幻自在に操られたツーシームでバットの芯をことごとく外した。「夏にエースだった千代さん(真光=3年)から(ツーシームの)握り方や感覚を伝授してもらって、投球の幅が広がった」と感謝。「先輩たちの分まで、勝てて良かった」と試合後はうれし涙がこみ上げた。
雨中の投球対策が功を奏し、悪天候のマウンドでも冷静だった。試合前日の夜に樽川は右手をぬらし、あおむけになった状態で自宅の天井に向かってスナップスローを行った。「天気予報が雨だったので、手がぬれた状態で投げる感覚を確認した。縫い目に指がかかって投げられていたので、やった効果はあった」と準備に抜かりはなかった。
打線は1年生の4番荻原が打ちまくった。0-1の3回2死一、二塁から中越え2点適時三塁打を放つなど、2本の適時打を含む4安打4打点。「ランナーをかえすのが、4番の仕事だと思っています」と言葉通りの結果を残した。【佐藤究】

