浜名の藤原大成投手(2年)が投打で大車輪の活躍を見せた。島田商に8-4で逆転勝ち。公式戦初先発の右腕は8安打を浴びながらも、4失点で自身初の完投勝利を収めた。

打っても、2点を追う8回に同点タイムリー。9回2死満塁ではダメ押しの3点適時打を放った。5打点を挙げて勝利に貢献したヒーローは「思い切りバットを振れました」と笑顔を見せた。

本職は一塁手で、背番号「3」をつけてマウンドに上がった。直球は120キロ台だが、低めに集める制球力が武器。この日はスライダーとチェンジアップを織り交ぜながら粘投した。横山崇監督(41)から先発を告げられたのは試合前日。それでも、気負いはなかったという。「エースも後にいたので、初回から全力で投げられました」。次戦は三島南が相手。藤原は「連投はないと思うので、バットで貢献します」と力を込めた。【神谷亮磨】