プロ野球ドラフト会議が26日に行われる。東北勢の注目選手を紹介する。

<高校生の注目選手>

心身ともに成長しているのが花巻東の188センチ右腕・松本だ。夏以降も後輩たちに連日の打撃投手を務めるなど、最速148キロの直球だけでなく武器のフォークやツーシームなども磨きがかかっている。「マウンドでの感覚も良くなっていますし、夏まではチームが一番だったものが、自分のために使える時間も多くなったのでレベルは上げられていると思います」。週1度ある佐々木洋監督の授業「スポーツ総合」もプロでの活躍につなげる一助。エンゼルス大谷、カブスのダルビッシュらの動画から投球フォーム修正に生かす術も学ぶ。故野村克也氏の本などの読書も薦められ、精神面の新たな発見もあった。

青森山田の最速150キロ右腕・小牟田は高速スライダーも駆使する投球だけでなく、身体能力の高い打撃でも評価が高い。仙台育英の185センチ大型遊撃手・入江は昨秋の明治神宮大会で左翼席中段に放り込む長打力が魅力。東京ドームで開催された合同練習会では学法福島の左腕・辻垣が打者7人に5奪三振。弘前東の強肩捕手・藤田もフリー打撃で1発を放った。山形中央の左腕・太田が順位指名されれば山形県高卒選手9年連続となる。【鎌田直秀】