大崎(長崎)が福岡大大濠(福岡)に快勝し初優勝した。

両チームともにエースを控えに回し、福岡大大濠は森本光紀投手、大崎は勝本晴彦投手の1年生が先発した。福岡大大濠が1回2死から3番・山下恭吾内野手(1年)の左越えソロ本塁打で先制。だが、大崎も1回に2死一、二塁から5番・松本慶一郎外野手(2年)の中前適時打で追いついた。福岡大大濠は2回途中、乱調の森本が降板。連投となるトルネード投法の右腕、馬場拓海投手(1年)が好投を見せ、3回まで1-1で進んだ。

大崎が4回に勝ち越した。2死二塁、9番・山口剛大内野手(1年)が右前適時打。5回には1死満塁から押し出し四球、スクイズで2点を加え、主導権を握った。一方で、福岡大大濠は1回の得点以降、勝本の前に6回まで打線が沈黙して得点できなかった。

大崎は7回にも松本の適時打で1点を加えダメ押し。強豪私学の福岡大大濠を投打に圧倒。人口5000人の小さな島にある長崎県立高校が初めて九州大会を制した。準決勝でも昨秋の九州王者の明豊を下す快進撃だった。