東海大静岡翔洋が4年連続4度目の優勝を飾った。13安打10得点の猛攻で駿河総合を10-6で退けた。先発の鈴木豪太投手(2年)が、粘りの投球で7安打6失点完投。1点リードの8回に代打・小茂田義人内野手(2年)が2点適時打を放ち、エース右腕を援護した。3位決定戦は、常葉大橘が2-1で静岡学園を下した。

   ◇   ◇   ◇   ◇

東海大静岡翔洋の鈴木は最後の打者を打ち取り、チームをV4に導いた。

5回までに6失点と苦しんだが、6回以降は被安打1本と持ち直した。「調子は悪かったが、野手が得点してくれて上げることができました」。静岡高との準々決勝でも10回を1人で投げ抜き、7-6の勝利に貢献。「今回優勝したことで成長を示せた」と胸を張った。

ダメ押し打の小茂田は、故障明けで今大会初出場。初球を捉えて結果を出し「狙っていた。打てて、うれしかった」と笑顔を見せた。8月に右足首を故障し、10月に復帰。復活をアピールする一打になった。

チームは今秋、地区大会2回戦でこの日の相手・駿河総合に敗れ、県大会の連続出場が17年で途切れた。以来、受け身の姿勢を見直して再スタート。石上賢真(けんしん)主将(2年)は、今大会のチームの出来を「70点」と評価。来年に向け「積極性を重視したプレーをしていきたい」と力を込めた。【河合萌彦】