新潟県高野連は、来春のセンバツの21世紀枠候補校に東京学館新潟を推薦し、18日に表彰した。主将の神保智哉捕手(2年)らが出席した。19年夏に初の決勝進出を決めるなど、県内の上位常連校。文武両道を貫き、学業と野球を両立させる姿勢が推薦理由となった。今後、北信越地区からの推薦候補校が1校に絞られ、12月11日に発表される。

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マスクで顔の下半分が覆われた神保主将の目に力が加わった。県高野連からセンバツの21世紀枠候補校として推薦表彰を受けた。キャプテンは甲子園への思いを「願うしかないけれど、少しの希望が出てきた」と話し、こう続けた。「夏は自分たちの力で甲子園を目指したい」。

今秋の県大会は4強止まり。夏に続いて2度も悔しい思いを味わった。新潟明訓との準決勝は1-2の惜敗。1-0から7回裏に逆転された。北信越大会進出をかけた第3代表決定戦も関根学園に2-3で逆転サヨナラ負け。終盤に逆転されての2連敗に、神保主将は「悔しさがより一層、チームにやる気を起こさせている」と言う。

長谷和昭監督(59)は「悔しさを財産、武器にしよう。終盤にドラマを作るチームにしよう」と“終盤に強いチーム作り”を冬場のテーマに掲げた。そんなチームに舞い込んだセンバツ21世紀枠の県高野連推薦。長谷監督は「候補校になったことは選手たちの大きな財産になる」と、この推薦を練習に取り組むための起爆剤にしていく。【涌井幹雄】