今秋の全道高校野球で優勝し、来春のセンバツ出場を確実にしている北海が24日、年内最後の全体練習を行った。3班に分かれ約3時間、キャッチボール、ティー打撃、筋力トレーニングなどで汗を流した。エース左腕、木村大成(2年)は「現状に満足せず、1人1人がワンランク上を目指せるように、チームラインなどで全員に呼びかけていきたい」と気を引き締めた。

オフのテーマは「自覚」だ。同高は校内で複数の新型コロナウイルス感染者が出たため11月から12月中旬まで約1カ月、学校閉鎖。野球部も12月17日の全体練習再開まで約1カ月、自主練習となった。宮下朝陽主将(2年)は「怖さを知った。また感染者が出たら、しばらく練習ができなくなってしまう。そうならないように、感染予防も徹底しながらトレーニングしたい」と強い口調で話した。

センバツに備え、2月には5~6泊での神奈川遠征を行い、チームを仕上げていく予定。平川敦監督(49)は「2月、3月に感染者が出たらセンバツどころじゃない。それぞれ自覚を持って生活してほしい」と選手に訴えた。各自が行動を律していくことで、最悪の事態を回避する。【永野高輔】