第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)に初出場する柴田(宮城)は26日、柴田町の同校で選抜旗授与式と壮行会を行った。

新型コロナウイルス感染予防のため中庭で開催し、遠藤瑠祐玖(るうく)主将(2年)ら部員33人は、丸森町のプロ和太鼓集団「旅太鼓」(GM7)の打ち頭、千葉怜さん(23)の初出場を祝うオリジナル「零」(ゼロ)の演奏で入場。4階建て校舎の各教室ベランダから約400人の一般生徒が見守る中、土生善弘校長(57)から同主将に選抜旗が手渡された。

遠藤主将は「自分たちより上の相手がたくさんいますが、自分たちもそれに引けを取らないくらい力をつけて頑張っています。全国の舞台でも宮城、東北の代表として胸を張れるように、そして応援してくださっている方々に恩返しできるように頑張りたい」と力強くあいさつした。

甲子園初戦は3月23日、第2試合で京都国際との初出場対決を戦う。チームは3月6日の練習試合解禁以降、白鴎大足利(栃木)など約10戦をこなし、開幕日の同19日に空路で甲子園に向かう予定だ。「1週間500球」の球数制限が採用される初めての甲子園。大会5日目登場の不利も指摘される中で平塚誠監督(48)は「やれるところまでやるだけ。まず初戦です」と、1戦必勝で全国初白星を取りに行く。【佐々木雄高】