今秋ドラフト候補の天理・達孝太投手(3年)が、日米8球団11人のスカウトが見つめる中、5回からマウンドに上がった。

6回1死三塁から中前適時打を浴び「5、6回は力みがあった」と自身の投球を分析。「7~9回は投げるうちに、良いときの脱力の感覚を取り戻せた」と修正した。

この日の最速は145キロをマークし、センバツで負傷した左脇腹の復調を感じさせる内容だった。「徐々に戻していき、夏にセンバツ以上のものを出せれば良い」と夏への思いを語った。さらに「夏を終え、さらに(投手としてのレベルを)上げる」とその先をも見据えた。

中村良二監督(52)は、新型コロナウイルス感染拡大の現状を踏まえ「6月以降は試合ができるかわからない。本当は6回から投げさせるつもりだったが、達が自ら志願して5回から投げさせた。それで5回を投げ、1失点は大きな収穫」と振り返った。