昨夏の県独自大会王者の聖光学院が、光南との同決勝カード再戦を制し、準決勝に駒を進めた。

先発したエース右腕、谷地亮輔(3年)が、9回を6安打無失点の好投。立ち上がりから5回まで、毎回走者を置くも、粘りの投球を披露した。キレのある直球と変化球を丁寧に制球。奪った三振は6。テンポ良く打たせて取った。「調子が良くない中でも、0点に抑えられたのが良かった。目の前のバッターに集中できた」と胸を張った。

打線は8安打4得点。0-0の5回1死二塁から、山浅龍之介捕手(2年)が右前適時打を放ち、先制点をマークした。「フラットな状態で打席に立った。体がうまく反応してくれた」と振り返った。6回には2死から4番栗城大河外野手(3年)の二塁打で得点機をつくり、今井龍空内野手(3年)が適時失策を誘い追加点を奪い、7回にも1点を加点。8回には坂本寅泰外野手(3年)が、高校通算39号となる左越えソロでダメ押しした。

春の県王者まであと2勝。次戦は22日、磐城と喜多方桐桜との勝者と対戦する。谷地は「1つ1つ集中して、1戦1戦をやり切りたい」と意気込んだ。