コロナ禍で2年ぶりに開催される第103回全国高校野球選手権(8月9日開幕、甲子園)の九州各県大会に登場する注目選手を紹介する。九州国際大付(福岡)の最速152キロ右腕・柳川大晟(3年)は将来性十分な大型右腕だ。7月3日開幕の沖縄、鹿児島大会で口火を切り球児の熱い夏が始まる。

九州国際大付の柳川は、今後の成長が楽しみなドラフト候補だ。今年3センチ伸びた191センチの長身から投げ下ろす伸びある直球に加え、スライダーやフォーク、カットボールのキレは抜群。春の九州大会は準々決勝で先発し、センバツ出場の宮崎商を相手に8回無失点、6奪三振とあらためて高いポテンシャルを示した。

最後の夏に向け「自分が投げるイニングは無失点で抑えて優勝する」と燃えている。課題が見えた九州大会以降、「右、左関係なくフォークボールで空振りが取れるようになった」と手応えをつかみ、「握り方を変えたことで、腕がしっかりと振れるようになった」と自己分析している。

暑さでスタミナも問われるが「ピッチング自体の回数を増やし、長いイニングや連投ができる練習をしています」ときっぱり。自信を胸に5年ぶりの夏制覇に挑む。