昨年の独自大会の決勝(佐久長聖9-0飯山)の再現となったカードは、序盤から佐久長聖打線が着実に得点を重ねた。

2回1死二塁から江原皐生捕手(3年)の中前適時打で先制。さらに3回は清水康平外野手(3年)の2ランが飛び出しリードを広げた。

飯山は先発の酒井鼓太郎投手(3年)が3回途中で4安打3失点で降板。吉池拓弥監督(30)は「酒井はクイックができないので走ってくるとは思っていました。ただ、四球から走られたので厳しいかなと。それで代えました」と、佐久長聖の機動力にかき回されての完敗を認めた。

佐久長聖はその後も攻撃の手を緩めず、4回に5点。コールド勝ち目前の6回1死二塁から、4番良元優斗内野手(3年)の左翼への2ランで勝負を決めた。藤原弘介監督(47)は「一昨年が初戦敗退(松商学園に惜敗)していて、2年ぶりの大会でそれも初戦ということで、私が一番緊張していました」と、コールド勝ちにも心底ほっとした表情だった。