第103回全国高校野球選手権埼玉大会の開幕を控え、朝霞西が大会前最後の練習試合を勝利で飾った。7日、朝霞市内で西武台と対戦し、7-6で逆転勝利を挙げた。

序盤にリードを許したが、最大4点差をひっくり返して白星をつかんだ。3-6で迎えた8回1死一、二塁で4番の辻川達也捕手(3年)が適時二塁打を放ち、1点を追加。さらに暴投で1点差に迫ると、2死満塁で奥山日向外野手(3年)の右犠飛で同点に追いついた。

ベンチのムードは、一気に盛り上がった。6-6で迎えた9回2死一、三塁、久保大和内野手(2年)の適時中前打で勝ち越しの1点を奪った。

投げては、4番手の斎藤大翔投手(2年)が8、9回の2イニングを無安打無失点に抑え、勝利を引き寄せた。

奥山主将は「最初負けていたけど、チーム全員が諦めないで『1点ずつ取っていこう』と言っていた。夏の大会でもこういう展開になる試合はあると思うので、1球1球を大切にしていきたい」と話した。

大会では、10日に1回戦で白岡と対戦する。順調に勝ち進めば、3回戦でシード校の大宮東と対戦することになる。「シード校と対戦して、シード校に勝つつもりで、勝ち上がっていきたい」と意気込んでいた。