宮代が、“笑顔野球”で7回コールド勝ちを収めた。柴田優監督は「苦しい試合でしたが、序盤に(打線が)得点を取って、勇気を与えてくれた。僕以上に、選手の方がやってくれました」と振り返った。

初回に打者一巡の猛攻をしかけた。1死二、三塁で4番の中村桜介捕手(3年)の中前適時打で先制。さらに福岡稜馬外野手(2年)と、大橋周平内野手(3年)の2点適時打などで一挙6点を奪い、主導権を握った。

先発の石鍋奏太投手(3年)は3回に1失点したが、2死一、二塁から投ゴロをおなかで止めて、ピンチをしのいだ。本人が痛がりながらも苦笑いを見せると、心配そうに駆け寄ったチームメートたちも笑顔でベンチに戻った。

石鍋は4回を被安打3の1失点。5回からは2番手の田中義貴投手(2年)が3回を被安打2の2失点にまとめた。チームでは、毎朝起きた後で、鏡に向かって笑顔を作るのがルーティーン。柴田監督は「楽しくやらないと、結果は出ない。笑顔でプレーしなさい、というのはいつも言っている。雰囲気は大事なので」と話した。

6月末には練習試合で大敗を喫した。そこから大橋周平主将(3年)を中心に、雰囲気をつくってきた。「(試合前は)最後の大会なので、悔いがないように頑張ろうと声をかけた。(試合の)中盤で体力の面で落ちたけど、練習試合からは見違えるように変わった。次も明るく、いい雰囲気で試合に臨みたい」と笑顔で話した。