伊勢崎工が14安打13得点で伝統校の前橋商を5回コールドで破り、2回戦進出を決めた。

黒沢和也監督(35)は「想像以上、期待以上の試合展開」と初回に3点を先取し、以降効果的に得点を重ねたことをたたえた。「ここぞの試合をしてくれた。低めのボールを振らない、狙い球を打つという選手がやるべきことを最後まで続けた結果だと思います」と興奮気味に話した。

直前の練習試合では、安中総合にノーヒットノーラン負けを喫した。それが良薬となり、低めを振らない、強い打球を飛ばすことをチームで徹底した。「嫌なムードにはなりましたが、今日につながりました」と笑顔で振り返った。

3安打3打点の活躍を見せた山田健心主将(3年)は「多くの方が自分たちが負けると思っていた試合をひっくり返したかった。野球の醍醐味(だいごみ)を楽しむ気持ちで臨みました」と話した。2回戦は大泉と対戦する。