今春準Vの日大山形が新庄北を11-1と6回コールド。2回戦に続き、相手に主導権を渡さず8強に名乗りをあげた。先発の大類興雅投手(2年)が5回を4安打無失点。伸びのある直球を軸に、6三振を奪った。米沢中央は山形明正に12-0で5回コールド勝ち。初回に9点を挙げ、流れに乗った。両校は18日の準々決勝で対戦する。

「夏、初めて投げたので、最初の方はバタバタしてしまった」。普段は低めに集まるボールが高めに抜け、納得がいかない投球内容。四死球は0だったが自己採点は「50点」。大類は米沢中央戦に向け、「今日出た課題を修正して、次は冷静なピッチングをしていきたいと思います」と意気込んだ。

打っては、佐藤拓斗主将(3年)が先制適時打を含む3安打2打点と活躍。3回2死一、三塁、左翼へ放った先制打でチームは流れに乗り、この回5得点のビッグイニングとなった。

昨年、佐藤は荒木準也監督からリーダーの条件として、「確固たる信念と自信」という言葉をもらった。それから「チームを良くしようという信念」を抱きながらチームと関わってきた。「自分がやらないと周りには言えないと思うので、自分が模範となるようにやるべきことをしっかりと」。ハムストリングスの肉離れを春先に起こし十分な練習ができない中、自分がやるべきことをやり続けた。その結果、2回戦では2安打3打点、この試合で3安打2打点と、信念を持ってやり続けることが結果につながることをプレーで証明した。佐藤は「仲間を信じてやるべきことを全うしたい」と意気込み、仲間とともに山形の頂点へと突き進む。【濱本神威】