守口東は「9人の夏」が終わった。控え選手が不在で圧倒的不利だったが、大冠に挑んだ。

7点を追う4回、中川拓海内野手(2年)の左犠飛で1点を奪った。主将の中居暖太内野手(3年)は「みんなでとった1点。すごく盛り上がった」と話した。単独チームを維持するため、入学式で入部勧誘のビラ配りを行う。

試合中、ミスを減らすため1度も守備位置を変わらなかった。三宅雄大監督(24)は「少ない人数で、複数ポジションを任せられるほど練習を積めていない。自分はこのポジション、と頭に入れて、練習を積んでいます」と説明した。

ベースコーチも、5回終了時のグラウンド整備も試合に出る選手が分担して行い、暑さのなかで休まずにグラウンドに立ち続けた。それでも中居は「人数が少なくても言い訳せず、できることがある。1人が打つ数、投げる数が増えるメリットもある」と胸を張る。ひと夏の財産を、これから進む道に生かすつもりだ。