松商学園が17年以来4年ぶり37度目の甲子園出場を決めた。

長野日大に先制を許したものの4回に2点を奪い逆転。その後同点に追い付かれたあとの6回、宮下淳輝外野手(3年)の適時三塁打など3安打を集めて3点を奪い突き放した。

投げては先発左腕の栗原英豊(2年)の降板した後にマウンドに登った2番手の今井英寿(3年)が、6回からロングリリーフ。4回を2安打無失点に切り抜けた。

試合後の足立修監督(57)は「選手たちには本当に感謝しています」と切り出し、スタンドから大きな拍手を浴びた。スタンドには昨年のコロナ禍で甲子園を目指せなくなった卒業生も応援にかけつけていた。足立監督は勝利監督インタビューの最後に「良く成長してくれた。ありがとう」と言い、ベンチに向かって脱帽した。

また主将の藤石烈翔捕手(3年)は「昨年の3年生からは自分たちの分まで甲子園で戦ってほしいと言っていただき、少しは恩返し、去年の3年生の悔しい思いを晴らせたかなと思います」と言った。

◆松商学園 1898年(明31)創立の私立校。普通科と商業科があり、生徒数は1361(女子684人)。野球部は1913年(大2)年に創部。部員数は95人。甲子園出場は春は15度、夏は37度目。主なOBは元日本ハムの上田佳範ら。所在地は松本市県3の6の1。長野雅弘校長。

◆選手権大会の出場回数 昨年までの最多出場は北海(北海道)の38度で、松商学園の37度目は北海に次いで2番目に多い。春夏を合わせた回数は53度目。春夏の通算出場回数では、龍谷大平安(京都)の75度が最多で、53度以上は松商学園で5校目。