盛岡大付が花巻東との「黄金カード」を9-4で制し、4年ぶり11度目の夏の甲子園出場を決めた。

一進一退の攻防が続いた4-4の8回、無死満塁から渡辺翔真投手(3年)が勝ち越しの2点打を放ち、敵失も重なって走者一掃。さらに松本龍哉内野手(3年)が適時打、金子京介内野手(3年)が犠飛で続いた。一挙5点のビッグイニングとなり、試合を決めた。初回には金子が5戦連発で高校通算56号となるソロ本塁打で先制。OB植田拓外野手(22=BC茨城)の4本を超える大会新記録の5本目を刻んだ。投げては渡辺が4失点完投。14安打を放った「モリフ打線」が甲子園でも爆発する。

エンゼルス大谷翔平、マリナーズ菊池雄星の母校・花巻東は先輩の活躍に続きたかったが、あと一歩で3大会連続の夏の甲子園を逃した。

◆盛岡大付 1958年(昭33)生活学園高校として創立の私立校。63年に女子校から共学。90年から現校名。生徒数は459人(女子176人)。野球部は80年創部。部員数は103人。甲子園は春5回、夏11回出場。主なOBはソフトバンク松本裕樹ら。所在地は岩手県盛岡市厨川5丁目4番1号。山形守平校長。