高崎健康福祉大高崎が7回コールド勝ちし、3年ぶりの夏の県大会決勝進出を決めた。

「強打の健大高崎」を体現した。打線の火付け役になったのが、3番の小沢周平内野手(3年)だ。初回1死三塁。カウント1-0から一、二塁間を破る先制適時二塁打を放った。「3、4回戦ではチャンスをつぶしてしまっていた。『打ちたい打ちたい』になって、自然と力が入ってしまっていたので、今日は『勝ちたい勝ちたい』でいこうと」。この一打に4番森川倫太郎外野手(3年)も続き、初回3得点で主導権を握った。

決めたのも小沢だった。6回2死一、二塁。1打席目の適時打もあり、「この大会で一番集中して打席に入れた」。甘く入ってきたストレートを見逃さず、右翼場外へ運ぶ3ラン。「打った瞬間確信した」という高校通算52号は、同校の大会本塁打記録に並ぶチーム9本目のアーチとなった。「自分が打ったことより、チームに貢献できたことがうれしい」と笑顔。この回大量6得点でコールド勝ちを決め、準決勝を突破した。

4回目の夏の甲子園出場まであと1勝としたが、目標はあくまで全国制覇と言い切る。小沢は「負けたら夢が途切れてしまう。絶対に勝つと、チーム一丸でやっていきます」と力を込めた。