三重が“100点満点打線”で7年ぶり13度目の夏の甲子園出場を決めた。

津田学園との決勝は序盤、打ち合いとなった。初回ともに2点を取り、1点を追う3回に三重打線が火を吹いた。無死一、三塁から内野ゴロで同点に追いつくと1死一、三塁で服部優成捕手(3年)の中越え2点適時三塁打などで3点を追加し、一気に6-3と勝ち越した。服部は右手甲の故障がいえ3回戦から戦列に復帰したばかり。「ほっとしました。やっと(甲子園出場が)実現した」と、三塁ベース上で、右手を高々と突き上げた。

スタメン全員出塁で12安打6得点。終盤1点差まで詰め寄られたが、県大会1回戦から6試合で合計100得点を挙げて、聖地への切符をもぎ取った。池田彪我主将(3年)も「ウチはどの打順からでも点を取れる。この日のために入学してから2年半練習してきた」と喜びを爆発させた。

前回の14年夏は、初の決勝進出も大阪桐蔭に逆転負けで準優勝に終わった。沖田展男監督(42)は「(つながる打線は)1年秋からの経験が出た。(甲子園では)先を見ずに1戦1戦全力で戦っていきたい」。“100点満点打線”で8年越しのリベンジに挑む。【伊東大介】

◆三重 1961年(昭36)創立の私立校。特進コース、進学コースがある。生徒数1721人(女子843人)。野球部の創部も61年、部員数は115人(マネジャー4人)。甲子園は春13度、夏は今回で13度目。主な卒業生は歌手の西野カナ、ロッテ加藤匠馬ら。所在地は松阪市久保町1232。中谷文弘校長。