宮崎商が春夏連続、5度目の夏の甲子園出場を勝ち取った。初回に挙げた4点を、エース日高大空(そら)投手(3年)と長友稜太投手(2年)の両右腕が完封リレーで守り切った。日高は「夏の甲子園はずっと目標だった。うれしいです」と感極まった。

準決勝前日の25日は橋口光朗監督の33歳の誕生日だった。ナインは「宮商野球部→→→阪神甲子園球場」と記した手作りの切符を贈るプランを考えた。だが、橋口監督は受け取らなかった。「まだいらない。3日後(決勝戦の28日)に受け取るから」。監督とナインの間に“約束”ができた。「甲子園への切符」を本当の切符にするために、持てる力を結集した。

女子マネジャーたちは「やっと切符が渡せます」と笑った。指揮官も教え子の有言実行に感謝。感動の誕生日プレゼント贈呈式になった。【只松憲】