智弁和歌山は県大会の勢いそのままに、21年ぶりの夏の甲子園制覇を狙う。初戦の相手が宮崎商に決まり、宮坂厚希主将(3年)は「春のセンバツも出ていますし、投手力が高い印象を持っています」と引き締めた。県決勝では強力打線が今秋ドラフト上位候補の市和歌山・小園健太投手(3年)を攻略。つなぎの野球も全開で4大会連続の甲子園を決めた。宮坂主将は「自信にもなっていますし、チームに勢いがついていると思う」と実感。「甲子園でもその勢いのまま戦っていきたい」と力を込めた。

最速147キロ右腕のエース中西聖輝投手と、主砲の徳丸天晴外野手(ともに3年)も満を持す。「バッテリーを中心とした守りからリズムを作って、全員でつなぐ攻撃ができれば勝てる。試合ができる感謝の気持ちを持って、一丸となって戦い、最終的に日本一が取れるように頑張っていきたい」(宮坂)。一戦必勝で頂点を目指す。【林亮佑】