明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(65)が18日、21日の2回戦で対戦するノースアジア大明桜(秋田)の最速157キロ右腕でエースの風間球打投手(3年)を警戒した。「球を見ていると、ちょっと打てないなという球がある」。高知大会決勝では、最速154キロ右腕の高知・森木大智投手(3年)を攻略した。ともに今秋ドラフト候補の2人を比較した名将は「まとまりは森木君の方が上。(風間は)粗削りだけど、魅力はどうでしょう。風間君、ありますよね。角度もある。フォームは森木君の方がまとまっているけど、ビシッと来たアウトコース低めの球は森木君以上かも分かりません」と評した。15日の1回戦では県岐阜商に快勝した。甲子園通算52勝の指揮官ならではの見立てだ。

対戦を前に、風間が先発した15日の帯広農(北北海道)戦を映像で確認した。「理想の展開はウチが風間君を打ち崩すことだけど、簡単には難しい。あれだけいい球が来とったら」と話すが、こう続けた。「あの日は調子、悪かったんじゃないかね。もっと彼は調子がいいときはバンバン来る。三振もない、球が速いわりに。あれだけ球威があって、いいコースに投げられたら、なかなか打てない。あの時より調子がよければ打ちあぐむでしょう。ガンガン打つのは難しい気がする」。百戦錬磨の指揮官が見せる風間攻略の采配が注目される。初戦と同じく堅守からリズムを作るつもりだ。

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