近江(滋賀)山田陽翔(はると)投手(2年)の夏が終わった。

この日は先発として7回途中まで122球を投げて4失点。7回2死二塁から相手打者への初球がボールに外れたところで降板した。

この試合が甲子園で5試合目の先発(降雨ノーゲームを含めれば6試合目)。初回に2失点を喫したものの立て直し、その後は気迫の投球を見せた。圧巻は5回。1死満塁のピンチを迎えたが、変化球で三振。2アウトとし、最後は自己最速タイの146キロの直球で一飛に打ち取った。

打っては3回2死一、三塁のチャンスで左前適時打。投打の主軸として近江のベスト4進出に大きく貢献した。

山田は試合後、涙ぐむことはあったものの最後まで気丈に振る舞い、「先発を任された以上そういうこと(疲労)は言えない。球数よりもチームが勝つことが最優先だったが、自分が役割を果たせなかった。負けて悔しい。来年は自分が中心となって、甲子園で優勝したい」と語った。