佐渡総合が新潟商との接戦を4-3で制した。エースの青木彰吾投手(2年)が公式戦初登板、初完投した。

108球投げて被安打8の4失点だった。2番打者としても1-1の7回1死二、三塁の場面で勝ち越し2点右中間二塁打を打ち、投打で存在感を見せた。

「3球で2ストライクをとるのを目標に投げた。丁寧に低めを突く投球ができた」と青木は話した。初の9回完投だが、疲労の色は見せなかった。「調子が良かったので、自分がいくしかないと思った」。投手としての練習を開始したのは高校入学後。中川好誠遊撃手(2年)との継投を考えていた石月恵多監督(29)はゲームをエースに託した。「最初は(最速)100キロ出るか出ないかだった。伸びた子」とゲームの中で成長を促した。

打っても青木は、1-1の7回1死二、三塁に勝ち越しの2点右中間二塁打。スクイズも選択肢に入る場面だったが、石月監督は強硬策を採用した。「打撃も良くなった。期待したくなる選手」と青木に託して、ゲームの主導権を握った。明日22日から前期期末試験が始まるため、ナインは勝利の喜びもそこそこに、佐渡への帰路を急いだ。