村上桜ケ丘は新潟西に14-1の5回コールド勝ち。4番の山崎理生中堅手(2年)が3安打で4打点をたたき出した。

村上桜ケ丘の4番打者は、やっぱり頼りになる。山崎はビッグチャンスに巡ってきた打席で走者を本塁にかえし続けた。1-0の3回無死満塁では初球をはじき返して2点中前打。5-1の4回1死満塁も中前打で6点目をたたき出す。「走者は絶対にかえす」と4番の意地をむき出しにしながらも、スイングは素直。「センター返しを心掛けている」と、11-1の5回2死三塁でもこの日3本目の中前に適時打を打った。

今夏は6番で出場したが、2回戦の加茂暁星戦(1-8)は2打数無安打。「1本も打てなかったのが秋の原動力」と初戦で4打数3安打4打点。「一番安定して、安打を打つ子」と4番に信頼を置く松田忍監督(72)は「もっとパワーを」と単打を連発した主砲の成長に期待を込めた。山崎は「チームの勝利に貢献する打撃をしたい」と4番の役目を貫く決意だった。【涌井幹雄】