報徳学園は名門校対決で惜敗した。先発正重恒太投手(2年)が序盤から好投し、相手先発の森健人投手(2年)との投手戦になった。だが延長10回、先頭に四球を与えたところで降板。決勝適時打を浴びる引き金になってしまった。

大角健二監督(41)は「結果的にチャンスで1本、バントミスというところですね。(森は)インサイドの速球がすごくよくて序盤に低めの変化を見せられた。投手と粘り強い守備に完全に封じられた。しっかり見習いたい。まずは負けない野球をこれからやっていきたい」と振り返った。

元オリックス、阪神で今春から同校のコーチを務める葛城育郎氏(43)も客席から戦況をチェックした。秋季兵庫大会はこれまでの4試合中、3試合で2桁得点を挙げる強打が売りだが、この日は完封負け。来年3月のセンバツ出場は厳しい情勢になった。