公立の加古川西は秋季県大会で強豪の東洋大姫路に善戦も及ばず8強で散った。

序盤から先発左腕の太田恭介投手(2年)が、東洋大姫路の森とエース対決で1歩も引かなかった。毎回の12安打を打たれながらも粘り、4回と8回の1失点ずつで味方の反撃を待った。主将の茨木琉之介外野手(2年)が再三の好プレーなどバックも守備でももり立て、接戦を演じた。

打線は1回1死から2番山本幹二内野手(2年)と3番中務真昇(しんと)外野手(2年)の連打で一、二塁と好機をつくるも後続が倒れて無得点。相手の森の前に打者18人連続で倒れるなど攻め手を欠いた。7回に前川拓斗外野手(2年)、8回に卜部晴仁(はると)内野手(1年)が安打で出たものの散発4安打で零敗。2回以降は得点に進めることができなかった。

吉本純也監督は「試合の入りと真っすぐをどれだけ捉えられるかの勝負と言っていた。手がでない高さと良いコースでさすがでした」と森に脱帽だった。今秋では甲子園春夏5度出場の神戸弘陵を撃破して勝ち進んでいた。冬以降について、指揮官は「まだまだすべてで力が足りないと分かった。まずは体作りですね」とチーム力強化を誓った。【林亮佑】