夏の甲子園代表校・日本文理は加茂暁星に5-3で勝った。先発の田中晴也投手(2年)が投打に存在感を見せつけた。

5回を投げて許したのは内野安打1本だけ。5奪三振の無得点に抑えて、6回からは一塁の位置についた。2番手の村越仁士克(にしか)投手(2年)が、代わりばなの6回にソロ本塁打1本を含む3失点で追撃されたが、9回に再登板して打者3人でゲームの幕を引いた。通算では6回を投げて1安打6三振。「相手のリズムになったけれど、接戦をしっかり自分たちに持ってこられたのは良かった」と言った。

持ち前の打撃も3番打者の役割を果たした。1回1死二塁の場面で右翼線への先制二塁打を放ち、ゲームの主導権を握った。1-0の3回1死三塁には右翼フェンス直撃の適時三塁打。4回には右前打を打ち、5打数3安打2打点。本塁打が出ればサイクル安打だった。鈴木崇監督(41)は、投打の軸になる鈴木を「しっかりした中心がいるのは強み」と評価していた。