三条東が十日町に4-2で逆転勝ちした。0-2から5回に追いつき、迎えた8回1死二塁。代打の早川輝希外野手(1年)が決勝打となる勝ち越しの左越え適時二塁打を打った。「同点だったから、意地でも(走者を)かえそうと打席に立った」。カウント1ストライクからの得意な内角直球を左翼手の後方に運んだ。背番号7をつけていたが、公式戦は初打席での初安打だった。

「よく我慢した。こういうゲームができるようになったのは成長」とチームを評した清水一弥監督(56)は「あそこはイチかバチかの勝負」と早川の代打起用を明かした。しかし、展開を冷静に分析していた。ゲーム終盤には、早川に代打の準備をさせていた。素振りの指令を出していた。

8回は先頭の7番広田蓮馬捕手(1年)が右前打で出塁。次打者の高橋広野左翼手(1年)が犠打で走者を二塁に進めた。「犠打が成功したら早川で行くぞ」と話していた通りのゲーム状況。早川は「練習のフリー打撃でヒット性の当たりが出ていた」とトレーニングの手応えをゲームで証明した。