第74回秋季東北地区高校野球大会(宮城・10月20日~)の組み合わせが14日、決まった。

<大会展望>秋の東北大会V3を目指す宮城・仙台育英が優勝候補筆頭となる。県大会は、斎藤蓉(2年)ら5人の左投手をそろえ、危なげなく10連覇を飾った。福島・聖光学院は2回戦の磐城戦を10回完投勝ちし波に乗ったエース佐山未来投手(2年)が安定した投球を披露し、3年ぶりに優勝。本大会も佐山の投球が上位進出のカギを握る。青森山田は、5日間で4試合をこなす厳しい日程の中、エース左腕・堀内友輔(2年)が3試合を完投。弘前学院聖愛、八戸学院光星といった強豪を破り東北大会に駒を進めてきた。岩手・花巻東は、1年生ながら早くも高校通算本塁打35本(9月20日時点)をマークしている佐々木麟太郎内野手をはじめ、4試合で62得点を挙げた強力打線で岩手大会を勝ち抜いた。秋田は能代松陽が2年ぶりに優勝。相沢海大内野手(2年)が絶好調の打撃でチームを引っ張った。山形は東海大山形、日大山形を撃破した酒田南が3年ぶりに優勝。最速147キロ右腕の田村朋輝投手(2年)を擁し、波乱を狙う。12日まで県大会を行っていた青森以外は長く実戦から遠ざかっており、初戦でチームがどこまで波に乗れるかが、センバツ切符獲得のカギを握る。