春夏通じて初めての甲子園出場を目指す塔南は、10年以来の近畿大会出場で勝利とはならなかった。

先発右腕の野原元気投手(2年)が初回に甲子園常連校の大阪桐蔭にのみ込まれた。2つの四死球に4安打を許して5失点。5回に犠飛を許し追加点を奪われた。最後までマウンドは譲らなかったが7失点で7回コールド負け。「大阪桐蔭は強打のチームという印象で、1番から9番まで怖い打者がそろっていて投げにくかった。マウンドに立って大阪桐蔭の圧を感じた。調子は最悪でした」と振り返った。

打線も大阪桐蔭の前田にわずか2安打で無得点と反撃できなかった。

野口知紀監督(43)は野畑について「大阪桐蔭には低めをしっかり見切られたのでしんどい展開になった。最初、緊張がある中でその後に立て直せたのが財産。上手に抑えされていた」と2回以降の投球に手応えを感じていた。また、京都2位で近畿大会に出場したことに関しても、「京都でここまで勝ち上がるとは」と驚いた様子。近畿大会は初戦で敗れたが、「選手は勝つことはむちゃくちゃ難しいことではないと感じたと思う。春に向けて良い経験ができた。おもしろいチームになるんじゃないか」と話し、経験を財産に変えてチームを作り上げていく。