明秀学園日立(茨城)が、昨年の秋季関東大会の覇者・高崎健康福祉大高崎(群馬)を破り、4強進出を決めた。

ソフトバンク小久保2軍監督を伯父に持つ明秀学園日立の小久保快栄(かいえい)内野手(2年)が3安打1打点と躍動した。

金沢成奉監督(54)の光星学院(現八戸学院光星)時代の教え子である巨人坂本の打撃から学んだ。2回1死一塁から内角直球を捉え、中越え二塁打。中堅手の失策で一塁走者が一気に生還し先制点につなげた。「監督に坂本選手に似ていると言われた」という内角球を打つ際に左脇が開くフォームを、坂本の打撃動画を参考に研磨。よりコンパクトにさばけるようになり、この日も「自分の形で打てた」と手応えを口にした。

野球一家の血を受け継ぐ。父隆也さんは智弁和歌山で2度甲子園出場し青学大、ホンダでプレー。快栄は伯父と父の影響で6歳から野球を始めた。高校入学時は伯父に「自分らしくやってこい」とエールを送られ、「誰よりもバットを振ってきた自信はある」と胸を張る。センバツ出場を確実にした勝利に貢献し「尊敬する2人に少しだけ近づけたかな」と笑顔を見せた。