明治神宮野球大会(11月20日開幕、神宮)高校の部に出場するクラークが11日、登録メンバーを公表し、新たに坂本劣陽(れお)、八木展叶(てんか)内野手(ともに1年)が入った。坂本は180センチ、83キロと恵まれた体格を生かした長打力、八木はバントなど小技や内外野いずれもこなせる攻守の万能性が武器。2人は「代わりにベンチに入れない選手がいる。しっかり自覚を持ち、チームの勝利につながる働きをしたい」と声をそろえた。

坂本は、この日、札幌ドームで行われたシート打撃で右前打を放ちアピール。「まずは声出しやサポート役が第一だが、打席に入るチャンスをもらえたら積極的に振っていく」。本職の三塁での守備に入った八木は「夏、秋と同学年でベンチに入っている選手もいて、悔しさをバネに練習してきた。そういう思いも、プレーや姿勢で示せたら」と強い口調で話した。

坂本の「劣陽」は「太陽にも劣らない元気な子に」、八木の「てんか」は「天下」にちなみ「何でも1番を目指せ」との両親の思いが込められている。「どんなときもチームのムードを良くできたら」と坂本。八木は「日本一の18番を目指す」。互いに初の背番号の重みを感じながら、チームを支える。【永野高輔】

<万全、神宮球場日差し対策>

この日の札幌ドームでの守備練習では、神宮対策でサングラスを着用して行った。神宮球場は札幌円山など一般的な球場と異なりバックスクリーンが北側、本塁が南側のつくり。1回戦開始予定の午前11時は守備側が強い日差しを受ける。佐々木啓司監督(65)は「少しつけた感覚を覚えておいた方がいいので。チーム状況としては、投打の調子は順調だが、内外野の連係は、ここから上げていきたい」と話した。