新型コロナウイルス感染のため、今夏の第103回全国高校野球選手権石川大会出場を辞退した星稜が14日、金沢市内の同校グラウンドで3年生の引退試合を行った。

3年生は伝統の黄色いユニホームを着用し、1、2年生チームと対戦。3-4で惜敗したが、試合後のサプライズに3年生ナインは大喜びした。

林和成監督(46)がヤクルト奥川、巨人山瀬、ヤクルト内山壮のメッセージを代読した直後だ。携帯電話を見ながら「もう1人、ヒロドさんから、メッセージがあります」と話して、ひと呼吸。「直接、伝えてもらおうか?」と笑い、一塁ベンチ裏からABCテレビ「熱闘甲子園」でキャスターを務めるヒロド歩美アナウンサー(30)が登場すると選手は驚きの表情。「エーッ!」「ガチやん」などと声を震わせた。同校と交流を重ねてきたヒロドアナウンサーは「本当にお疲れさまでした」とねぎらった。

名演技の林監督は「今日朝、生放送で、終わってから、お前たちのために、この日のためだけに駆けつけてくださいました。感謝してください」と説明した。ともに記念写真を撮るなど思い出は一層、彩られた。