九州国際大付の投打がかみ合い、初出場初勝利を飾った。

打っては、3本の長打を含む10安打5得点。3回1死一、二塁で、2番・中上息吹外野手(2年)が右中間を破る先制の2点三塁打を放つなど、九州大会から“5試合連続2桁安打”の「九州最強打線」がさく裂した。1三塁打、2二塁打の中上は「観客が多くワクワクして、いつも通りのプレーができて良かった」と喜んだ。

投げては、エース左腕、香西一希投手(2年)が130キロ台の直球にカーブ、チェンジアップを交えるなど緩急つけた投球で翻弄(ほんろう)。制球も抜群で、92球を投げ無四球の5安打1失点で貢献だ。1回から「勢いに乗っていけるよう初回から飛ばした」と言い、危なげなかった投球に「自分の持ち味の緩急で打たせてとるピッチングができて良かった」と声を弾ませた。

九州大会は、決勝まで4試合で3連続満塁弾を含む6本塁打の50安打、43得点。今春センバツ準優勝の明豊を5回コールドで下すなど、秋初優勝の要因となった強みの強打は好調を維持していた。