高校の部は4チームの1年生が大活躍した。大阪桐蔭は左腕の前田悠伍投手が九州国際大付(九州・福岡)4番の佐倉侠史朗内野手に1発を浴びたが、7回を2失点。適時三塁打も放つなど奮闘し、初優勝に王手をかけた。

広陵(中国・広島)は4番の真鍋彗内野手が豪快な3ランを放てば、花巻東(岩手・東北)も3番の佐々木麟太郎内野手が3ランを含む3安打5打点。競り勝った広陵と大阪桐蔭が25日に決勝を戦う。4校は来春のセンバツ出場が確実で、1年生カルテットが甲子園を沸かせそうだ。

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花巻東の佐々木麟らスター候補への期待に、当日券を求める長蛇の列は200メートルを超えた。

午前8時半開始の広陵-花巻東戦にあわせ、チケット販売は同7時半予定だったが、一時は約400人が列に並ぶなど球場外で人が密集する事態となり、開門とともに10分早める対応。始発で来場した神奈川県在住の40代男性は「麟太郎選手は将来も期待しているので、1度見てみたかった。並ぶことは覚悟していました」。第1試合の観衆は7000人、各社人数制限のある報道陣も134人と異例の数だった。