マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)が12日、香川・高松市内のレクザムスタジアムで高松商ナインを2日続けて指導した。正午すぎに球場に到着後、円陣で「(11日の練習で体に)違う反応が出るのはいいこと。今日もよろしくお願いします」と話し、練習が始まった。

選手に交じって約40メートルのダッシュを2本走った後、主将でプロ注目の浅野翔吾外野手(2年)とキャッチボールを行った。約80メートルの遠投で一直線の球筋を披露し、塁間ほどの距離では全力投球。捕球する浅野が手を痛そうにするシーンもあった。浅野に「(リリースで)抜かないように。バチッと(投げて)」と声を掛けた。矢のような投球に「OK!」と褒めた。浅野は今夏の甲子園大会に出場し、智弁和歌山戦で左翼に本塁打を放った長距離砲。貴重なひとときになった。

キャッチボールを終えるとナインが集まった円陣で全員に対して「いいキャッチボールです」と伝えた。

高校野球の指導は4校目で、昨年12月に智弁和歌山、今年は国学院久我山(東京)、千葉明徳を訪れている。