今秋のドラフト候補を、日刊スポーツのオリジナルカード付きで紹介する「ドラフト候補全員!? 会いに行きます」。今回は高校生編。京都国際・森下瑠大投手(2年)は、昨夏の甲子園でチームを4強入りに導いた実力派左腕だ。

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日本一サウスポーへ!! 京都国際・森下は投球の完成度が高い本格派だ。最速143キロの速球はキレがあり、カーブやチェンジアップを駆使。「(直球は)140キロ台後半を投げられるようになりたい。平均で145キロを投げられるように。今年の高校野球は森下だ、と言われるくらいの選手になって、日本一のプレーヤーを目指したい」と目標は大きい。

野球センスの塊だ。昨年は春夏連続で甲子園に出場。夏は4強進出の原動力になった。素質の高さを見せつけたのは10月24日、秋季近畿大会の和歌山東戦だった。2点を追う6回から登板。4イニングを6奪三振の無失点に抑え、9回には右翼ポール際へ1点差に迫る本塁打を放った。小牧憲継監督(38)が「ああいう場面で投げて打って、自分のプレーを貫き通せるのがスゴい部分」と評するように、打撃も非凡さを示す。

12球団のスカウトが視察を重ね、投手としての力量を評価する。森下は「まだまだ、根本的に力が足りない」と足元を見つめる。ひと冬越えて課題に挙げる速球がスケールアップすれば、敵なしの存在に上り詰めるスケール感がある。【酒井俊作】