みちのく屈指の好打者が「戦国東都」に舞台を移す。聖光学院(福島)の坂本寅泰外野手(3年)が12日、東都大学リーグの東洋大に合格した。「1年春からレギュラーを目指したい。周りのメンバーも力があると思うので、自分もその中で意識高くやっていく」と気持ちを新たにした。

聖光学院では不動の3番打者でもあり、主将としてチームを引っ張った。昨夏は福島大会15連覇に挑むも、準々決勝で光南に1-5で惜敗。この敗戦を糧に、大学野球での飛躍を期す。「言葉には表せない悔しさを味わった。(最後の夏に)負けた分も、大学でぶつける気持ちは強い。神宮で優勝したい」と言葉に力を込めた。

現役引退後も、週6日のペースで汗を流す。自重の筋力トレーニングと、徹底した食事管理で肉体改造に取り組んだ。昨夏から体重は7キロ増の79キロと体つきは一回りたくましくなった。「打球の速度が速くなって、飛距離も伸びた」と胸を張り、高校通算47本塁打の長打力に磨きがかかった。

4年後の目標には「大卒ドラ1」と大きく掲げた。「恩返しがしたい。家族においしい食べ物をいっぱい食べさせてあげたい。家族はみんな、おすしが好きなので、回らないおすし屋さんに連れて行ってあげたいです」と笑顔で親孝行を誓った。