第94回選抜高校野球大会に出場する二松学舎大付(東京)が30日、同校グラウンドで練習を行った。

出場決定から2日、外野ノックなどで汗を流した親富祖凪人(おやふそ・なぎと)外野手(2年)は「都大会は最後自分が落として負けてしまったので、ほっとしました」と安堵(あんど)の表情をみせた。

昨年11月の都大会決勝、国学院久我山戦。センバツ当確まであと1死の場面から逆転サヨナラ負けを喫した。決勝打となった右越えの飛球は、親富祖のグラブに当たったものの捕球しきれなかった。

当時の場面を「記憶にめちゃめちゃ残ってます。外野用のグラブを見る度に思い出します」と、今でも忘れることは出来ない。

この冬は守備力強化に努めている。打撃練習よりもノックの量を増やし、練習に訪れたOBから外野守備の極意を聞いた。

「どの体勢で捕球したら投げやすいかなど、捕球後のことまで意識してました。自分は捕るところまでしか考えてなかった。球種、場面、カウントで全然違うと聞いて、驚かされました」。インプットが増えた分、球際の打球に追いつけるようになったりと、成果を実感しつつある。

悔しさをはね返す春にする。センバツへの思いを「練習の成果を甲子園でも発揮できるように。守備ではエラーしないようにしたいです」と意気込んだ。【阿部泰斉】