大阪桐蔭が記録的圧勝で、優勝した18年以来の4強に進んだ。初回に2点を先制し、中盤は本塁打攻勢。5回に谷口勇人外野手(3年)が今大会チーム1号となるソロを放つと、猛攻は止まらなくなった。
2死二、三塁から星子天真(てんま)内野手(3年)が3ラン。6回には伊藤櫂人(かいと)内野手(3年)がソロを放ち、代打の工藤翔斗捕手(3年)も2ラン。伊藤は6回に2打席目が回り、2打席連続アーチをかけた。伊藤は「1本目は打った瞬間にいったかどうか分からなかったけども、入ってうれしかったです。2本目はホームランを打った後だったので、つなぐ気持ちで打席に入った。結果的にホームランになって驚きました」と目を丸くした。7回には海老根優大外野手(3年)がこの試合チーム6本目の本塁打を放ち、84年のPL学園(大阪)が持つ1試合の大会最多本塁打記録に肩を並べた。これには西谷浩一監督(52)も「長打が打てるチームじゃないんですけど、粘り強くしっかりひきつけてアジャストしてくれたと思います。ちょっとびっくりしています」と、苦笑いだった。
守っても注目の2年生左腕、前田悠伍が今大会初登板し、6回を1安打12奪三振無失点。投打で市和歌山を圧倒した。西谷監督は、PL学園・中村順司元監督の甲子園春夏通算58勝を抜く59勝で、歴代2位の勝利数となった。
準決勝の相手は国学院久我山(東京)。西谷監督は「ここまで来ましたら強いチームばっかり。明日は休養日と言うことで、練習ができます。しっかり練習して、強くなって準決勝に挑みたいと思います」と引き締めた。
▽PL学園・中村順司元監督 西谷監督が選手たちと一緒に頑張ってきたことが今の勝利であって、これからも頑張って1勝でも多く積み重ねてほしい、そういう思いです。ぼくのときは池田の蔦監督や箕島の尾藤監督らがおられました。今は西谷監督が、次の監督に目標にされる。そういう監督になっていくのだと思います。それが高校野球の歴史です。

