近江(滋賀)のエース山田陽翔投手(3年)が左足首付近に死球を受け、もん絶するシーンがあった。

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1-2の5回2死一、二塁。1ストライクから、浦和学院(埼玉)、芳野大輝投手(3年)の130キロ直球が左足首付近を直撃した。山田は苦悶(くもん)の表情で倒れこむ。臨時代走に1番津田が送られ、山田は腕を抱えられてベンチへ下がった。その後は2死満塁となり、5番岡崎は中飛に倒れて無得点に終わった。

しかし山田は6回もマウンドへ。キャッチボールをこなし、通常通りに続投した。2死一、二塁のピンチを招くも無得点。同回終了後、ベンチに帰る際には足を引きずっていた。7回のマウンドも、明らかに左足を気にするしぐさで向かった。

エースの力投に、仲間が応えた。7回先頭で1番津田が左中間への二塁打。1死三塁となり、3番中瀬が4球目に同点スクイズを決めた。この時点で試合は振り出しに。山田はベンチで叫びながら喜んでいた。

山田は最速148キロでプロ注目の右腕。試合前までは3試合連続完投でチームの躍進を支え、379球の熱投ぶりを見せていた。