日体大が開幕3連勝を飾った。ドラフト上位候補の二刀流、矢沢宏太投手(4年=藤嶺藤沢)が「4番投手」で出場。制球に苦しみながらも7回6奪三振2失点にまとめ、打者でも3打数1安打3打点。適時打1本と勝ち越しの押し出し死球で貢献した。降板後は右翼の守備に就いた。

この日は最速146キロ、与四球は「7」。矢沢自身も「調子が良くなかったです」。原因は指先にできたマメで、「気付いたら出来ていました。人さし指と、薬指に。逆に力が抜けて良かったと思います」。決め球のスライダーが要所で決まり、相手打線を封じた。

4番の仕事もこなした。4回1死二、三塁。中堅に高い飛球を放った。打球は中前へ落ち、打球処理にもたつく間に一気に二塁へ。2点適時二塁打となった。「いいスイングではなかったですが、リーグ戦は結果が大事。タイムリーになって良かった」と話した。

同点で迎えた8回2死満塁では、押し出し死球により勝ち越しの1点を奪った。投打に奮闘したが「控え、スタンドで応援してくれている人、いろんな人に支えられています。自分だけの結果ではない」と話した。

▽ヤクルト伊東昭光編成部部長「今日は制球が乱れてましたけど、スライダーで空振りが取れていた。投手としての能力の高さを感じます。ポテンシャルが高くて(投打)両方レベルが高い。高校の時も見ましたが、その時よりも力強くなっています」