第61回春季全道高校野球地区予選の組み合わせ抽選が21日、全10地区トップを切って札幌地区で行われた。17年以来5年ぶり春全道切符を狙う北広島は、23年開業のプロ野球日本ハム新球場「エスコンフィールド北海道」に最も近い高校。“お隣さん”として躍進し、ボールパークの街を盛り上げる。

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自然とモチベーションは上がる。日本ハムの新球場建設地は北広島のグラウンドの目と鼻の先にある。選手たちは建設機械や大型クレーンが稼働し、建設が進む様子に刺激を受けながら、日々練習に励んでいる。森内天晴(てんせい)主将(3年)は「隣なので負けたくないというか(球場の)完成も近づいているから俺らも頑張ろうぜ、という雰囲気があります」と気合が入っている。

昨秋は札幌地区予選初戦で札幌光星に3-4で逆転負け。先発したサイドスロー右腕の山野瑛亮(えいすけ)投手(3年)は「自分が4回を投げて4点取られて負けた。みんなに迷惑をかけた」。2番手で登板した上田翔太投手(3年)ら中継ぎは中盤以降無失点と踏ん張ったが、勝利に届かなかった。冬場も新型コロナウイルスの影響で部活動ができない時期もあったが山野は「みんなで自主練の動画を送り合って、お互いのモチベーションを高めてきた。部活がない中でもしっかりできていたと思う」と自信はある。

現2、3年生は昨夏南北海道大会の当番校として大会運営に携わった。夏の円山でプレーする選手たちの姿が目に焼き付いた森内主将は「(今年の)春夏は必ず全道に行こうと強い気持ちを持ってやってきた」。ブラスバンドの音の迫力に興奮した選手も多く、以来フリー打撃を行うケージ横に小型スピーカを置き、応援歌を流しながら練習を行っている。昨年まで2年間部長を務め今季から新たに就任した金田和実監督(54)は「勝って上の舞台でやらせてあげたい」と口にする。

春は17年以来5年ぶりの全道大会を目指す。地区予選初戦は7日の開幕ゲームで札幌手稲と対戦する。3年生は2年前の入学直後から新型コロナの影響で学校行事のほとんどが中止や延期となるなど、見えない敵と戦い続ける高校生活だった。根塚志大(しおん)三塁手(3年)は「最後は結果を出して全道に行って、高校生活の中で形になる思い出をつくりたい」。悔しさを味わった分、今年こそ必ず爪あとを残す。【山崎純一】